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幻想ポロネーズ/田部京子〜ショパン・リサイタル |
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CD情報
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これほどしっかりとした真の自己主張をもった思索的なショパンの演奏を聴き、充足感を味わうのは久しぶりのことである。(武田明倫氏:レコード芸術) 一聴し終えたあと、確実に大成に向かいそうな、豊かな資質のほどを実感できるのがうれしい。(濱田滋郎氏:レコード芸術) |
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このディスクによって、メンデルスゾーンの作品の真価が明らかにされたといっても過言ではない。(米 STEREO REVIEW誌 94年12月号:BEST OF THE MONTHに選ばれる) ……略…… 結論から先に言って、素晴らしい出来映えである。レコーディングそのものに慣れたのか、あるいは現在の彼女にとって、このレパートリーが、よりしっくりと身についたものなのか。全体にわたって、あきらかに心から湧いた歌ごころがフレーズのはしばし、音のひとつひとつに沁みわたり、いま生まれたもののように新鮮な感動を聴きてに伝えてくる。しかも、叙情の質は、しっとりとした奥行きを持つとともに一種軽やかで、胸にもたれるようなところはない。……中略…… <ヴェニスのゴンドラの歌>三篇(ト単調、嬰へ長調、イ短調)を試しに聴いてみれば、この若いピアニストが、いかに詩人的資質に恵まれた人であるかを、端的に知ることができよう。ここで「詩人的」というのは、たんに魅力的な言葉づかいを知り、美しいイメージを造り出すのみならず、絶妙にそれをコントロールする術を、おのずと身につけていることをさす。このまれな才能を、当人はもとより、周囲の人たち皆が大切にしてほしい。……以下略 (濱田滋郎氏:レコード芸術) 田部は、この作品に必要な柔らかなタッチとヴェルヴェットのような音を持っている。(米 THE WASHINGTON POST誌) このディスクの魅力は、現代的な優れたサウンド、そして素晴らしい音楽が、間違いなく偉大な音楽家になるであろうアーティストによって演奏されていることである。田部の名前を憶えておこう!(米 FANFARE誌) 音のどの一粒にも魂をやどし、ていねいに澱みなく築きあげられた小宇宙。その演奏を聴いていると、後世の人々が、メンデルスゾーン自身のつけた数曲のみならず、全部にタイトルをつけずにいられなかった気持ちが、よくわかる。これは名演だ。(朝日新聞) ここで聴くメンデルスゾーンの豊かさときたら、印象的と言わずして、なんと言おう。(堀江昭朗氏:CDジャーナル) |
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田部は偉大なシューベルト弾きとしての地位を確立するであろう。(米 THE NEW YORK TIMES誌) ……略…… 確実に、これまで聴いたソナタ第21番の中でも秀逸な演奏のひとつだ。とくに注目すべきは、長大な非ドラマティックな構成の第一楽章の演奏に示す彼女の沈着した、けっして途絶えることのない、音楽的持続に関する持続力である。これは、技術的であるというより精神的なパワーに起因するものであり、田部の貴重な資質であろう。しかも、テクニカルにもすべての音は清潔かつ明晰に響き、表現に高い純粋度とでもいうべきものをもたらしている。その表現は、本質的にあくまでも作品の内部に沈潜していく方向性を示しながら、けっして独りよがりではない普遍性のある説得力を示す。……以下略 (武田明倫氏:レコード芸術) ……略…… うれしくも正当に第一楽章提示部の繰り返しを入れた演奏だが、長いと感じさせる瞬間はひとつもない。メトロノームとは次元の違ったところで、じつにテンポが良いのである。音色もまた、深く感じたところから発せられたものに違いない。第二楽章もゆるめのテンポをとり心ゆくまで歌い込んでいるが、やはり最も自然なやりかたで聴きての共感を誘う。さらに素晴らしいのは、時に軽く流されがちな第三、四楽章をもしっくりと感情を込めてひき、それでいて少しももたれない清楚な美しさを守っていることであろう。……以下略 (濱田滋郎氏:レコード芸術) 真に傑出したピアニストがあらわれた。(米 AMERICAN RECORD Guide誌) 若い田部京子のシューベルトは、深いニュアンスと驚くほど成熟した表現を獲得している。(独 FONO FORUM誌) 田部は非常に音楽的な演奏家であり、これから注目してゆくべき才能である。(米 BBC MUSIC MAGAZINE誌) 長大な「変ロ長調」ソナタが、こんなにも美しく歌われて始まるのは聴いたことがない。(平野昭氏:ライナーノーツより) この人のピアノには光がある。(久世光彦氏:ライナーノーツより) 今日稀有な、次の世紀の来るべき演奏のスタイルを予感させるピアニストの出現に我々を立ち合わせるCDである。(山口昌男氏) 名演の多いこの曲だが、女流の録音の中ではピリスと並び、十分それらに対抗できる1枚だろう。(結城亨氏:CDジャーナル) あらゆるピアニストにとって試金石となるシューベルトの最後のソナタを、あれだけの美音と自然さ、繊細なロマンチシズムをもって弾くことのできるピアニストが、いま世界にどれだけいるだろうか。(田辺秀樹氏:ライナーノーツより) |
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このアンコール・ピース集は、私のここ数ヶ月聴いたピアノのCDのなかで最もすばらしいもののひとつである。田部によって、音楽的にも技術的にも素晴らしい演奏が繰り広げられている。無言歌に続いてもう一度「名前を憶えておこう」と繰り返したい。(米 FANFARE誌) このアルバムは単にはなやかなだけのものではなく、珍しい作品から名作まで本当の宝石が趣味よく集められている。田部の、やわらかなパッセージでの完璧なコントロールにより、最も抒情的な作品も決してセンチメンタルにはならない。(米 ON THE AIR誌) 彼女の優れた資質がとびきり鮮やかで多彩な開花を見せた観のある、魅力あふれる小品集だ。このアルバムは間違いなく多くのピアノ・ファンの愛聴盤となることだろう。(田辺秀樹氏:ライナーノーツより) 小手先の抒情ではなく、胸の底から歌い上げられた小品アルバムとして、この1枚もまた出色のものだ。(濱田滋郎氏:レコード芸術) |
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……略……ドラマの展開が必要とするものは、いわば瞬間瞬間におけるエネルギーの蓄積なのだが、田部はそうした「構築」には無関心であるかのごとく、瞬時瞬時にエネルギーを開放してしまうのだ。もちろん作品そのものはそうした捉え方を許さぬ連続的な展開性を持っているから、けっしてばらばらになってしまうことはないのだが。そしてそれが逆に、ここでは魅力になっているものだが。…以下略 (武田明倫氏:レコード芸術) ……略…… この大作に、田部京子は少しも挑みかかるふうではなく、あくまでも自分のペースで、自分の言葉づかいによる演奏を試みているのだから。派手にピアノを高鳴らせるところがなく、音符の奥から何らかの意味を抽き出すことにのみ意を用いた表現が新鮮で、全体にさわやかな緊張感をもたらしている。とりわけ抒情的な旋律を歌うくだりには深く心を捉え、引き込むだけの真実味がこもっており、かねて知っていたこのピアニストの、変わらぬ持味に触れることができる。…以下略 (濱田滋郎氏:レコード芸術) 田部はリストのソナタのロマンチックな激情の底に潜む静諡な本質を明かにしている。(英 GRAMOPHONE誌) |
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シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 D959/4つの即興曲 D899 「レコード芸術」誌/特選盤(1998年3月号) |
[ CD情報 ] |
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……略…… シューベルトの音楽を用いて自分が何を表現するか、ではなく、あくまでも作品そのものに密着しつつ音楽的な読み込みによって深い共感を呼ぶ表現を達成していることが、このピアニストの誠実さを伴った成長を印象付ける。第20番ソナタでは第一楽章の瞬間瞬間に纏綿と変化する音楽の表情を綿密に吟味しきって片時もその解釈から離れることなく、入念な演奏を聴かせる。第ニ楽章ではアンダンティーノのA部分の諦観に満ちた音楽の歩みとB部分の激しい感情の爆発の対比が、一分の隙もない強い説得力を生み出し、聴き手を捉える。軽妙な中にも激しさを秘めた第三楽章を経て、第四楽章のロンドも伸びやかな表現でありながら、田部は楽想の流れに沿いつつシューベルトの楽興の柔軟なうつろいをしっかりと捉えて聴かせ、最後に第一楽章冒頭のモティーフで全曲が締めくくられるとき、大きな内面的なドラマを聴いた、という充足感を与えてくれる。…以下略 (武田明倫氏:レコード芸術)
……略…… 演奏は、ひとくちに言って、まことに爽やかなものである。大げさなところ、表現意欲の空回りするところはひとつもなく、すこぶる精緻にひき上げている。技術上にも、また意識の上でも濁りがなく、絶えず「響き」に心を配りながらも、歩みの自然さを忘れない。一聴ののちブックレットに目を通すと、初めに田部京子自身の言葉が載せられており、そこには「……とくにシューベルトの場合は、ああしよう、こうしようと思うといい音楽にはなりません……(中略)……シューベルトの音楽の難しさとは、演奏者がいかにその本質を見極められるかを試されるところにあるのではないでしょうか。本当に共感しなければ弾けませんし、とてもシンプルなだけに脚色すると何もなくなってしまう気がします……」とある。やはり、この人は、そのような確信のもとにシューベルトをひいていたのだ。飾らぬ歩みのうちに、なんとも言えず奥から光ってくるものを感じるのはそれゆえなのだと、あらためて納得した。…以下略 (濱田滋郎氏:レコード芸術) |
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……略…… 田部京子はここでも、「心に深く感じられた曲でなければひきたくない」というその言葉を実際に少しも裏切らない、デリケートをきわめたタッチで、音符と音符を大切にしながら、一曲一曲をいつくしむように奏でていく。すなわち、選曲の妙が、演奏によって、また幾倍も魅力を増していると言えよう。これほどしっくりと心のひだにまで寄り添ってくる、いつまでも聴いていたい詩的幸福感を味わわせてくれるディスクに出会うのは、久しぶりという気がした。……以下略 (濱田滋郎氏:レコード芸術) |
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……略…… じっくりと腰を据えたテンポの演奏は、「日本庭園を巡ってくると、同じ場所に戻っても前と同じではない」という武満徹の美学を思わせる。そのことは、第一主題冒頭のモティーフの付点のリズム(第二主題の変奏主題の伴奏音形にも関連する)の切り込んだ鋭い表現で始まり厳しい上行音階の処理(これは上行音階で構成されたエピソード風のイ長調ソナタの展開部の激しい表現にも通じる)で終わるドラマティックな展開部を経て再現部に入ったときにも実感する。 これはほんの一例だが、この田部の演奏はシューベルトの世界を、豊かな平穏と絶望的な深淵が日常的に同居するようなものとして捉えている、と理解した。あるいは、そのように聴いて満足した、と言うべきか。 (武田明倫氏:レコード芸術) |
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……略…… 田部は作品をじっくり自分の手許に引き寄せており、その表現はきわめて内省的である。そしてこうした態度こそこの作曲家の内燃的なロマンティシズムの解釈として、今日的な新鮮さを獲得する。田部はけっして作品全体をロマンティシズムの奔流に投げ込むことなく、それぞれの曲から抑制された、しかしきわめて詳細な表現を取り出す。したがってここでは演奏家がある強烈な解釈を聴き手に押しつけるというより、聴き手にさらなる解釈の余地を与えてくれる。 (武田明倫氏:レコード芸術) このピアニストの天性を生かした聴くべきディスクが、また一枚増えた。 (濱田滋郎氏:レコード芸術) |
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……略…… 田部の音楽性とピアニズムは、まことにシベリウスの音楽に合っているのだ。……中略……なんとも懐かしい時間。こうしたものを与えてくれる音楽に感謝したい、という気持ちが強く喚起される。もちろんそれは田部がこのシベリウスに完全に共感しているからであり、その共感が直接聴き手に伝わる。ここに精霊たちの世界がある、と評価するのは言いすぎだろうか?……以下略 (武田明倫氏:レコード芸術) ……略…… この人でなければシベリウスのピアノ曲を、朝か夕暮の陽を受けた樹木のように、これほどまで自然体の美しさで輝かせることはできないのではないか ……以下略 (濱田滋郎氏:レコード芸術) |
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シューベルト:ピアノ・ソナタ第19番 D.958/4つの即興曲 D.935 「レコード芸術」誌/特選盤(2001年4月号) |
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……略…… それぞれの曲において細部が徹底的に吟味されており、ここに聴く表現はまことに揺るぎないものとして彫琢されている。おそらく田部はこのような詳細な解釈の時期を経て、より自在な表現の時代を迎えるのであろうことを確信させる今回のアルバムである。 (武田明倫氏:レコード芸術) この人ならではの詩情、余韻に打たれる瞬間はいくつも、いくつもある。彼女自身としては、けっして安住している実感はないのだと思うが、若くしてこのような境地を掴み得たことは、資質のなせる業とは言え思えばほんとうに幸せである。そして、私たちも幸せである。 (濱田滋郎氏:レコード芸術) |
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……略…… もちろん「喜びの島」などに聴く田部のテクニックは切れ味も抜群で、ドビュッシーの音楽の陰影をシャープに伝えてくれる。自在に跳躍し、漂うリズム感も田部がドビュッシーの音楽のよき理解者であることを教えてくれる。……以下略 (武田明倫氏:レコード芸術) ……略…… 聴き終えたいま、結論めいた感想を記すと、これはひとつの、ただならぬ美しさをおびたドビュッシーである。 ……中略…… ここに生まれたのは、いたずらに繊細すぎもしなければ、思弁的にもならない、一種健やかな心身をそなえた「本質的」なドビュッシーである。このディスクによって、田部京子というピアニストに対する信頼感、そして期待感は、さらに広まり、かつ深まった。私の言葉に誇張があるのでは?と思う方がもし居られたら、「グラナダの夕暮れ」だけでも、一聴してみていただきたい。 (濱田滋郎氏:レコード芸術) |
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……略…… 田部京子の演奏は、持ち前の、謙虚に作品をして歩ましめながら一面ではしっかりと己れの感興をも告げて行く流儀が、ここでもすこぶる効果的である。小品集とソナタとで、はっきりと作品の依って立つ風土を描き分ける、そのタッチの確かさが、この人ならではと言えよう。 (濱田滋郎氏:レコード芸術) ……略…… どのフレーズひとつとっても、よく整理されていて、過分な、あるいは無駄な表現がなく、洗練されていると同時に、聴き手の心にまっすぐ語りかけてくる。表現の純度が高く、リアリティがあるのだ。その有り方は日本人離れしている。……以下略… (那須田務氏:レコード芸術) |